小規模事業者持続化補助金は販路開拓に取り組む事業者を支援する国の補助制度です。
「ホームページ制作に使えるらしい」という理由で検索されることも多いですが、実はこの補助金、Web制作“だけ”に使うのは少しもったいない制度でもあります。
この記事では、
- 持続化補助金でホームページ制作は可能なのか
- WEB関連経費の割合制限について
- 看板・チラシ・映像制作は対象になるのか
- 採択される事業計画書の考え方
を2026年時点の情報を踏まえて整理します。
※公募回により条件は変更されるため最新公募要領をご確認ください。
小規模事業者持続化補助金とは?
小規模事業者持続化補助金は、商工会・商工会議所の支援を受けながら販路開拓に取り組む事業者を支援する制度です。
主な特徴は:
- 販路開拓にかかる費用が対象
- 補助率は原則2/3(※枠により異なる)
- 上限額は公募回ごとに設定
ポイントは「販路開拓」であること。
設備投資や単なるリニューアルではなく売上向上につながる取り組みである必要があります。
ホームページ制作費は補助対象になる?
結論から言うとホームページ制作費は補助対象になる場合があります。
ただし、いくつか注意点があります。
Web関連経費には割合制限がある場合も
公募回によっては、Web関連費に上限割合が設けられることがあります。
そのため、
- Webサイト制作のみでの申請
- 単なるデザインリニューアル
といった内容は採択率が伸びにくい傾向があります。
大切なのは「なぜこのWebサイトが売上向上につながるのか」を明確にすることです。
WEBサイト制作だけで使うのは正直もったいない
持続化補助金はホームページ制作だけでなく次のような費用も対象になる場合があります。
- 店舗看板の制作・設置
- パンフレット・リーフレット制作
- チラシ印刷・配布
- 商品撮影
- プロモーション映像制作
- 展示会出展に関わる制作物
つまり販路全体を設計するチャンスでもあります。
Webサイト、看板、紙媒体、映像。
それぞれがバラバラではなく、ひとつのストーリーでつながっているかどうか。
ここが採択の鍵になります。
採択される事業計画書の考え方
持続化補助金の審査では事業計画書の完成度が非常に重要です。
共通して求められるのは:
- 現状の課題は何か
- どのターゲットに
- どんな価値を届け
- どれくらい売上を伸ばすのか
そして、その施策が「具体的」であること。
例えば:
- 新規顧客層を取り込むためにWEBサイトを刷新
- その認知拡大のためにチラシを配布
- 店舗前の視認性を高めるため看板を設置
- SNS用にプロモーション動画を制作
このように販路開拓の流れが一貫していることが重要です。
事業計画書作成段階から相談できるパートナーを
補助金は「制作会社を探す」よりも前の段階から始まっています。
- どんな方向性で事業を伸ばすのか
- 何に投資すべきか
- Webと紙と店舗サインをどう組み合わせるか
設計を間違えると補助金は単なる部分最適になってしまいます。
エイムでは申請代行は行っていませんが、
- 事業計画検討段階でのご相談
- 採択されやすい販路設計の整理
- 事業計画書作成のサポート
- WEB・看板・印刷物・映像まで一貫した制作
まで、トータルで伴走することが可能です。
補助金を「制作費の補填」ではなくブランドを一段引き上げる機会にすること。
そこから一緒に考えることができます。
実際のサポート事例(山梨県内)
エイムでは、持続化補助金の事業計画検討段階から伴走し、WEBサイト制作だけでなく印刷物・映像・サイン計画まで一貫して制作を行ってきました。
以下はその一例です。
スポーツジム(富士吉田市)
- 会員管理システム構築
- 配布用チラシ制作
- 店舗・トレーニング風景の撮影
単なるホームページ制作ではなく、「新規会員獲得」と「運営効率改善」を同時に設計しました。
飲食店(富士吉田市)
- WEBサイトリニューアル
- 店舗紹介映像制作
- オンライン注文導線の追加
店舗の世界観を伝える映像と、売上に直結するオンライン注文機能を組み合わせた構成です。
飲食店(富士河口湖町)
- WEBサイトリニューアル
- 多言語化対応
- 360°店内写真撮影
観光地特性を踏まえ、訪日前・訪日中どちらにも対応できる導線設計を行いました。
建設会社(西桂町)
- WEBサイト新規構築
- 施工中の横断幕制作
現場での視認性向上と、Webでの信頼構築を同時に行うブランディング設計です。
工務店(富士河口湖町)
- WEBサイト新規構築
- 施工事例アップロードシステム構築
更新しやすい仕組みを設計することで、継続的な情報発信を可能にしました。
解体業者(富士河口湖町)
- WEBサイト新規構築
- 販促ツール制作
「問い合わせにつながる導線設計」を重視し、地域密着型の営業活動を後押ししました。
宿泊施設(富士河口湖町)
- WEBサイト新規構築
- 360°客室・館内写真撮影
- リーフレット制作
宿泊施設の場合、オンライン予約導線と現地配布ツールの両立が重要です。
WEBサイトでは滞在イメージを伝え360°写真で臨場感を補強。
さらに紙のリーフレットで周辺施設や観光情報との接点を設計しました。
「Webだけ」では完結しない立体的な販路設計の一例です。
共通しているのは「事業計画からの伴走」
これらはすべて、
- 事業計画書検討段階からの相談
- 補助金活用を前提とした販路設計
- WEB・紙・写真・映像の一貫制作
という流れで進めています。
補助金は制作費の一部を補填する制度ですが本当に価値が出るのは“設計”の段階です。
自社でも補助金を活用してきました
エイム自身も小規模事業者持続化補助金を複数回活用してきました。
また、クラフトビール事業では事業再構築補助金の採択を受け設備投資や事業拡張を行っています。
もちろん採択され実施することは重要です。
ですが、実際に取り組んでみて強く感じたのは、事業計画書を作成するプロセスそのものの価値でした。
事業計画書は“未来の設計図”
事業計画書を作る過程では
- 自社の強みは何か
- 市場の中での立ち位置はどこか
- どんな顧客に、どんな価値を届けるのか
- 3年後にどうなっていたいのか
を徹底的に言語化します。
日々の業務の中では後回しになりがちな問いに真正面から向き合う時間でもあります。
その作業を経て見える景色は採択結果とは別に、確実に事業を前進させます。
補助金は「お金」よりも「整理」の機会
採択はゴールではありません。
実施も通過点です。
本当に価値があるのは、
- 事業の方向性を明確にし
- 施策を構造化し
- 投資の優先順位を決める
そのプロセスにあります。
だからこそエイムでは単なる制作受託ではなく、事業計画検討段階からの相談を大切にしています。
補助金を使うかどうかに関わらず、販路をどう設計するかを一緒に考える。
そこから伴走できることが、私たちの強みです。
まとめ|補助金は“割引制度”ではない
小規模事業者持続化補助金はコストを下げるための制度ではありません。
事業を次のステージへ進めるための加速装置です。
ホームページ制作だけに目を向けるのではなく、
- 看板
- チラシ
- リーフレット
- 写真
- 映像
販路全体をどう設計するか。
その視点で考えることで補助金の価値は大きく変わります。
補助金を活かした販路設計についてご検討中の方は検討段階からお気軽にご相談ください。